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『神楽坂』 矢田津世子

神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集 (講談社文芸文庫) Book 神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集 (講談社文芸文庫)

著者:矢田 津世子
販売元:講談社
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 坂口安吾の恋人、美人作家、等と呼ばれることも多い矢田津世子の作品は、講談社文芸文庫にて書籍化されていますが、青空文庫でも読むことができます。(来歴概略はWikiでどうぞ)

 この作品、「神楽坂」は彼女が文壇に認められた作品。昭和11年のこと。
 妾を囲う(だけの財力と商才がある)男と、その周りの人々の話。牛込や神楽坂の街並みが鮮やかに立ち上がる卓抜な風景描写に、登場人物個々人の不調和な自意識が、パズルの如く組み上がった物語は、滑稽で秀逸。あるある!それ!とつい笑ってしまう。
 いつだったか誰かが「神楽坂って、本妻より妾のイメージ」と言っていましたが、その記憶は、実際かつての宰相や有力者の実績(!)によるものでしょうが、それも、このくねくねと曲がりくねった路地の多い街並みがそうさせてきたのかもしれないな、と、男が妾宅へ通う様子(の背景)を読んだときに思いました。

 そうそう、妾を囲い、内儀に恩を感じる男は、結城の単衣を着ていましたよ(笑)この時代だから紬ではなく縮なのかな・・・・

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